歯科衛生士 2018年5月
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後輩指導のつまづきリセット 新人タイプ別修正パッチ集新人は「評価してくれない」とやる気がなくなってしまうできていないところに目がいって注意ばかりしてしまうゴール設定を小さくし、達成できたら一緒に喜ぼう よい評価をされることにこだわって焦るあまり、せっかちな仕事になってしまうのは、「よい評価を得ない=ここにいる価値がない」という考え方が本人のベースにあるからです。言い訳が多いのも同じ理由からきています。 そこで、仕事のステップをわかりやすく作ること、小さなゴールを設定すること、そのゴールの「できた」を共有し喜び合うこと、が重要です。たとえば、“〇〇の用意をする”という仕事のなかでも、「必要な物を出せる」→「出したあと使いやすいようにセットできる」→「イレギュラーなことを想定し準備できる」などステップを細かくすることができます。 また、言い訳が多い場合は、「どうしたらできるのか(改善できるか)」についても本人と話し合って決定する過程が必要になってきます。 私、一生懸命やっているのに、先輩から「アレができていない」「ていねいさに欠ける」というマイナス評価ばかりされてしまいます……。がんばってるのに評価されないのってつらいですよね。それに、毎日課題が多すぎます。一つひとつを積み重ねるというより、ずっと走っている感覚です。 しっかりと仕事をこなすために、復習が大事なのはわかっていますが、とてもじゃないけど時間的に無理な気がします。早く先輩と同じように仕事ができるようになりたいのに、毎日焦ってばかりです……。 Bさんの第一印象はそんなに悪くはありませんでした。本人も「一生懸命がんばります」と話していたし、明るい性格で、休憩時間も積極的にほかのスタッフとコミュニケーションをとろうと努力しているのも見ていました。 ただ、仕事の面ではどうしても雑な印象が拭えません。先生や先輩の話も途中までしか聞いておらず、早合点することが目立つのです。また、注意すると、「でも」「だって」と言い訳が先行し、なかなか改善に至りません。 教えるほうからすると何度同じことを注意しても同じで、毎回言い訳を聞くことにも疲れてきました。いったいどう言えば素直に改善してくれるのでしょう?やる気はあるが、言い訳が多い2TYPEFollowだから…ここからは、新人さんのタイプ、よく起こりがちな問題について教育スタッフと新人のそれぞれの視点と合わせて紹介します。双方の視点のズレを把握し、適切なフォローをしましょう。先輩のお悩み新人のホンネつまづきポイント45歯科衛生士 May 2018 vol.42

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