歯科衛生士 2018年6月
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診療中、小児患者さんが急変したらどうすれば?救急対応フローチャート診療中に小児患者さんの様子に異変を感じたら、まず、体や意識の状態を観察しましょう。そこから推測される急変の原因ごとに、適切な対応が求められます。救急対応の流れをフローチャートにまとめ、次ページから詳しく解説します。回復したら?患者さんの状態が回復したとしても、診療は終了し、かかりつけの小児科や専門医療機関を受診してもらうなど促します。ただし、ケースバイケースですので歯科医師の判断を仰ぎましょう。MEMOSTEP0STEP1患者さんの様子から急変の原因を探る[P.80へ]STEP2原因ごとに対応する[P.81へ]STEP3一次救命処置[P.84へ]意識があるか?あるないどんな様子か?どんな様子か?投与薬物の投与を中止する、除去する口腔内の器具を除去する舌根沈下による気道閉塞の疑い気道を確保する苦しそうにしている顔色が悪い泣かないじんましんが出ている皮膚に発赤がある顔面浮腫がみられるアナフィラキシーショックの疑いまたはエピペン®の使用アドレナリン筋肉注射*水平位でない場合、水平位にする嘔吐がある場合、①顔を横に向ける②嘔吐吸引の準備③嘔吐物吸引動脈路を確保する*(可能であれば)気道を確保し、酸素を投与する呼吸が止まった呼吸が困難になった血圧が低下してきた意識レベルが低下してきた気道異物による気道閉塞の疑い異物を除去する反応がなくなった反応がなくなったいびきをしている奇異呼吸(P.81)がある119番通報する心肺蘇生を行う、AEDを使用する*歯科医師が行う。79歯科衛生士 June 2018 vol.42

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