歯科衛生士 2018年7月
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通い続けられるメインテ  筆者は現在、セミナーの講師や研究を行いながら、複数の歯科医院に非常勤として勤務しています。現在、臨床業務を行う歯科医院では、10年以上のお付き合いをいただいているメインテナンス患者さんもいらっしゃいますし、最近ではメインテナンス期になり他院から転院されてくる患者さんも増えてきました。 長期的・定期的にリコールに応じていただけるためには、患者さんから信頼していただけるようにラポールの形成を心がけ、できる限りその障害になるようなことは排除しなくてはなりません。では、その「障害」にはどんなことがあるでしょうか? 本稿では、筆者が患者さんに接する際に気をつけていることを何点かご紹介します。ご自分と比較なさりながらお考えください。「ここは自分のほうがしっかりしている」とか「あんなことはしちゃいけないなぁ」というようなご指摘は大歓迎ですので、ぜひ編集部までご意見をお寄せください。信頼関係があり、通うための障害が少ない 皆さんの勤務先では、メインテナンス期の患者さんたちへの対応は担当制をとっていらっしゃいますか?  何事でも自分に置き換えて考えると、問題の解決策や現状に対するよりよい改善策が見つかることがあります。筆者が医療機関で継続的に処置を受けるのであれば、通院のたびに担当者が異なる施設ではお世話になりたくないなぁと思います。「自分のことを理解してくれている」もしくは「理解しようと努力してくれている」担当者に対してであれば、安心して目を閉じて口を開くことができると考えるからです。なるべく同じ担当者で歯科衛生士 July 2018 vol.4228

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