歯科衛生士 2018年8月
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TOPIC「いい香りの歯医者 時に「イヤなにおいの代名詞」にさえなってしまう、歯科医院独特のにおい。最近では、「アロマを取り入れて、名誉を挽回したい! 気持ちよく通院してほしい」という歯科医院も増えています。しかし、アロマテラピーのインストラクターの資格も持つ歯科衛生士・深町さんは、間違った取り入れ方を見て残念に思うことも少なくないと言います。そこで今回は、アロマテラピーの専門家に、歯科医院でアロマテラピーを正しく取り入れるための知識をまとめていただき、実践的なアドバイスをお願いしました。(編集部)Illustration:熊本奈津子初心者でもできる安全・簡単アロマテ 深町厚子Atsuko FUKAMACHI歯科衛生士(公社)日本アロマ環境協会(AEAJ)公認インストラクタースター麻紀Maki STARRアロマセラピーサロンステラマリス[神奈川県]主宰国際アロマセラピスト連盟(IFA)正会員AEAJ認定アロマセラピスト・インストラクターニールズヤードレメディーズパートナーシップアロマセラピスト・認定アロマセラピー講師世界最高峰のアロマテラピーの国際資格者(IFA正会員)。横須賀市秋谷でアロマテラピーサロンを主宰しながら、講師活動を通してアロマの楽しみを伝えています。心身のバランスを整える“芳香療法” アロマテラピーは自然療法*1の一種で「芳香療法」とも言い、香りや薬効のある植物を使用して心身のバランスを整えるものです。 具体的には、芳香植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)を用い、香りを嗅ぐことで自律神経やホルモン分泌に影響を与えたり、その薬効を活かしたオイルでトリートメント*2を行い肉体的に見られる症状の軽減を試みます。 近年では予防医学の観点から、有資格者の施すセラピーを受けることはもちろん、きちんとした知識さえあれば個人でも手軽に行える療法として心身の健康維持に役立てられています。 本稿では、歯科医院で効果的かつ手軽に行う方法として芳香浴(香りを嗅ぐことによる使い方)をご紹介します。*1 自然療法は、「ある一面だけを考えるのではなく、全体から考える」「いくつかのものがつながり、影響し合って相乗効果を出す」という意味をもつ「ホリスティック」の考え方に基づく1)。*2 アロマテラピーでも施術としてマッサージを行うが、「マッサージ」という言葉は治療として用いる場合には法律(あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師に関する法律:あはき法)により「マッサージ師のみ」と決められている。そのため、混同することがないように「トリートメント」と表す。ゼロから始めるWhat Is Aromatherapy?スター麻紀 AEAJ認定アロマセラピスト・インストラクター歯科衛生士 August 2018 vol.4282

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