歯科衛生士 2018年10月号
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時代のSRP現場発! 細菌叢を見据えたこれからの歯周治療[後編] 低侵襲なSRPのための4つのポイント解剖学的な特徴を押さえて、事前に探知しておくシャープニングをマスターして、よく切れるスケーラーを使う組織を傷つけないストローク(ワンストロークSRP)内縁上皮側を掻爬しない1Point2Point3Point4PointP.52P.56P.58P.54 外科処置に頼らない非外科的歯周治療では、低侵襲ならではの歯周組織のきれいな治り方の実現を目指します。 歯科衛生士主体で行われる非外科的歯周治療においては、内縁上皮側の掻爬を行わないことを基本とします。つまり、いわゆる不良肉芽の掻爬をしないことで、歯周組織の減少を最小限度に抑えます。これにより、急性炎症時に、歯槽骨の有機質まで掻爬してしまうことを避けられまマイクロバイオーム時代におけるSRPの低侵襲に行う3Keyそれでは、次ページから、4つのポイントごとに解説していきます。す(エックス線写真には骨の有機質は映りませんが、実際には存在しています)。また、歯肉の量が減らないため歯肉のクリーピングに有利となるなど、歯肉退縮や喪失の少ない、審美的に良好な(「きれいな」)歯肉の治り方が期待できます。 この理想的な「低侵襲なSRP」を行うために、筆者が考える4つのポイントを下記に示します。SRPを低侵襲に成功させるためのポイントⅡ度Ⅰ度Ⅲ度51歯科衛生士 October 2018 vol.42

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