歯科衛生士 2019年4月
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あの大人気連載が満を持して帰ってきました! 歯周病について新たに明らかになってきた情報について、Dr.天野がわかりやすく解説していきます。時代が変われば常識も変わる21世紀の続天野敦雄Atsuo AMANO大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座予防歯科学分野教授・歯科医師Illustration:寺田久美、今崎和広 皆さんは、初診の歯周病患者さんが歯周治療に対してどのようなイメージを持っているかご存じでしょうか。残念ながら、多くの方はむし歯の治療と同じと思って歯科医院へやって来ます。イラストで示したように、自分は口さえ開けていれば治してもらえると思っています。そんな患者さんには「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と言いたくなりますが、それを言っちゃあおしまいです。歯周病の治療には、患者さんにも病気のことをよく知っていただき、患者さん自身も主治医になってもらわなければならないのです。患者さんも主治医1第4回合点がいけば、人は動く歯周治療を成功に導くためには、セルフケアを習慣化するためのモチベーションが不可欠ですが、苦労している歯科衛生士が多いのが現状です。今回は、この切実な問題について一緒に考えていきましょう。多くの患者さんは自分が治療に参加するものとは思っていない私はチェアーに寝転んで口を開けるだけ主治医は先生と歯科衛生士さん削って詰めて治る……はずもしかしたら飲み薬で治る……かも67歯科衛生士 April 2019 vol.43

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