歯科衛生士 2019年6月
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熊本県益城町TOPIC被災地支援のため 熊本地震の被災経験で気づいた 2016年4月14日、熊本県益城町を震源とする最大震度7の地震が発生しました。そして後に本震と呼ばれる、16日午前1時25分に起きた巨大な地震。私にとって生涯忘れられない出来事となりました。暗闇に、とてつもなく大きな揺れと、大音量の地震アラームが鳴り響く中、着の身着のままで部屋を飛び出しました。地割れや漏れたガスの臭いの中、近所の店舗の駐車場で夜を明かしました。恐怖で涙が止まらない夜でした。まさか熊本が、自宅から数百メートル先が、(文献1より引用)2016年4月14日21時26分、熊本県熊本地方で震源の深さ約10Km、M6.5の地震が発生した。また、4月16日1時25分には同じく震源の深さ約10Km、M7.3が発生(のちに本震と呼ばれる)し、気象庁震度階級ではもっとも高い震度7を観測した。熊本地震発生日時(本震)2016年 4月16日 1時25分規模(マグニチュード)M7.3深さ深さ約10Km最大震度震度7(熊本県益城町)死者(震災関連死を含む)250人強避難者最大18万3,882人住家被害全壊 8,697棟半壊 34,037棟一部破損155,902棟熊本地震の経験から巨大地震の震源地になるとは夢にも思いませんでした。 自宅周辺は倒壊した家屋が多く、地割れも大きいことから、翌日より近所の小学校に避難しました。屋内で揺れを感じることが怖かったため、私はグラウンドで車中泊をしながら避難生活を送ることとなりました。その中で体験したことを基に、本稿では歯科衛生士として、医療人として思う大切なことをお伝えしていこうと思います。歯科衛生士 June 2019 vol.4378

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