歯科衛生士 2019年7月
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再石灰化発酵性炭水化物の摂取による酸産生低いpH低低いpH低いpH中性pH中性中性pH中性pHス酸産生スステージM低いpHとMMS菌以外のStreptococcusとActinomyces定動的安定定ステージcMS菌以外のStreptococccus とActinomyces主体生態学的プラーク カリエスコントロールまだ“う蝕=感染症”と思ってない?「う蝕=感染症」は過去のもの 「う蝕は感染症である」という認識はいまだに広がっていると思われますが、現代カリオロジー(う蝕学)においてはその考え方はすでに過去のものとなっています。 う蝕の病因論として、現在もっとも妥当とされているのが「生態学的プラーク仮説」です。しかし、そもそもこの用語自体を知らないという歯科医療従事者も多いのではないでしょうか? 一般向けの情報でも、「キスをしたり、大人が使ったスプーンを子どもの口に入れたりするとむし歯菌がうつっちゃう」というような、う蝕を感染症と捉えた内容が目立ちますが、「生態学的プラーク仮説」を理解すると、本当に大切なことが見えてきます。 今回は、現代カリオロジーにおけるう蝕の病因論を理解し、人々のう蝕をコントロールする方法について考えていきたいと思います。ContentsP.20Part1 世界的名著にみる う蝕病因論のいまP.22Part2 生態学的プラーク仮説に基づいたカリエスコントロールの4つのポイントP.22POINT 1:う蝕の活動性を見極めるP.25POINT 2:プラークコントロールでバイオフィルムの成熟を防ぐP.26POINT 3:食生活を意識してもらうP.28POINT 4:Motivational Interviewingで患者さんを支援P.30ココも気になる! 『Dental Caries』ではどう書いてあるの?1特 集歯科衛生士 July 2019 vol.4318

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