歯科衛生士 2019年8月
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補綴治療の初診からメインテナンス 補綴治療において、どの段階でどのように歯科衛生士がかかわるかをみていきます。担当制で患者さんにしっかりと寄り添うことが理想です。時系列でCheck!各治療段階で歯科衛生士の視点が必要とされる 患者さんが初診で来院されてからメインテナンスへ移行するまでにはさまざまなステップがあります。ただただOHIとSRPを行うというかかわりではなく、患者さんに寄り添う立場で治療に携わることが理想と考えます。 どの段階においても歯科衛生士には、一番身近な存在として患者さんの要望や不安、心配事などさまざまな思いを理解し共感しスムーズに治療が進められるようコンシェルジュ的な役割を担うことが求められます。患者さんの疑問や質問などにもきちんと答えられるような知識や情報も持ち合わせなければなりません。 また、歯科医師から、あるいは患者さんから意見を求められることも多く見受けられます。患者さんの病態やリスクファクターを把握し、認識したうえで、より的確な返答できる能力が大切です。初診時●問診●応急処置●臨床検査●資料収集●現状説明治療計画立案(デンタルカンファレンス)●初診時の情報共有●治療手順の検討治療●歯周外科治療●矯正治療2回目来院時●診断●治療計画説明●治療ゴールの説明●費用説明●意思決定の確認(decision making)メインテナンス●歯・歯周組織の健康維持●補綴修復物の維持●全身管理●栄養管理治療の主な流れ● インプラント治療●補綴治療3回目来院時● 歯科衛生士による治療計画・ゴールへの意思の再確認●見積書提示● 治療スタート/ 歯周基本治療スタート歯周基本治療後、最終治療計画決定(デンタルカンファレンス)● 再評価結果● 最終治療計画の確認● 患者の最終意思の共有歯科衛生士 August 2019 vol.4320

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