歯科衛生士 2019年10月
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PART1カリエスリスクを把握するための 来院ごとに確認するべきは4つ カリエスリスクに大きくかかわるものとして、生活状況・飲食習慣、口腔衛生習慣、口腔内の環境、う蝕病変の有無の4つが挙げられます。これらは、来院したときに確認しなければなりません。 医療面接時に患者さんからどのようなことを聞き、どのような変化を注視すべきか、具体的にみていきましょう。 生活習慣によって飲食習慣が変わり、さらには細菌叢も変化していくため(図1)、患者さんの年齢に応じて学校・家庭・仕事での出来事を尋ねることは、とても大事な確認事項です。1時間に1回以上の飲食がある場合は、脱灰が継続する可能性が高いです。その場合、どのようにすれば飲食習慣を変えることができるか考えて提案してみましょう。変更が難しい場合は、フッ化物応用や代替甘味料など他の方法を考える必要があります。 たとえば、通学されている患者さんには、運動部に所属しているか、その場合スポーツドリンクを飲んでいるか、学校に持っていく水筒に何を入れているか、放課後塾に通っている場合は、間食はどうしているかなどを尋ねます。また、職種により飲食習慣が異なるため、仕事をされている患者さんは、職業についても尋ねましょう。特に、夏場に屋外で仕事される人、夜勤がある人、シフト制勤務の方は注意が必要です。生活状況・飲食習慣CHECK1チェック項目の例ハイリスクの評価基準砂糖入り飲み物を食事中に何回飲むか食事中に2回以上間食は食間に何回程度するか食間に2回以上食事、間食、砂糖入飲み物の合計摂取回数6回以上飲食物の嗜好も把握しましょう。患者さんに挙げてもらうと実際とは異なることもあるため、品目を挙げておきチェックしてもらう形式がおすすめです!(%)100102030405060708090図1 プラーク細菌叢の変化健全な歯面からう蝕が進行するにつれてプラーク細菌叢は変化する。頻回な食習慣などによりプラーク中の酸産生細菌の比率が高まり、多様性が低下する。(文献1より引用作成)0健全歯白濁エナメル質初期う蝕う蝕う蝕関連細菌歯科衛生士 October 2019 vol.4350

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