歯科衛生士2020年8月号
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「がん治療」は歯科衛生士には関係ない?がんになる人は少ない?がんの治療は入院して受けるもの?がんは不治の病?抗がん剤の副作用は耐えるしかない? 皆さんは「がん」という病気に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 「怖い病気」「死」「もう助からない」……そんな漠然とした怖いイメージがいまだに「がん」にはあります。また、自分とはあまりかかわりのない珍しい病気、あるいは辛い治療や苦しい副作用、といったイメージが浮かんでいるかもしれません。 それでは、歯科衛生士としてかかわる疾病としての「がん」については何を思い浮かべるでしょうか? 口腔がんや、最近聞かれるようになった「周術期等口腔機能管理」などのイメージでしょうか。一方で、自分の勤める歯科医院にそのようながん患者さんが来たことはあまりなく、具体的に何をするのかもよくわからない、これは歯科口腔外科や病院の歯科衛生士の仕事であり、一般開業医の歯科衛生士には「がん患者さんを診ること」は関係ないこと、と思われがちです。しかし、これらのイメージはすべて誤解です。がん治療中の口腔 2特集多くの患者さんが直面するこの辛い症状 はじめに がんになった患者さんへのかかわりは不可避がんについて、間違いがちな思い込み48歯科衛生士 August 2020 vol.44

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