歯科衛生士2021年2月号
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[前編]う蝕のための確認事項&いや 1特集これなら聞ける!食習慣のインタビューをためらってしまっている人必読です! 食習慣の聞き取り(インタビュー)を躊躇してしまう歯科衛生士は多いのが現状です。忙しい仕事の中で、インタビューは時間がかかるし患者さんの反応も良くない。むし歯をつくってしまった子どもの保護者から、「毎日チョコレートを与えています」とみずから言ってくることはそうない。若い女性がみずから「毎日缶酎ハイを4本飲んでいます」と言ってくることも滅多にありません。言いたくないからです。そんなことを言ったら怒られる、恥ずかしい、だから隠しておきたい。“聞きたい”というこちらの望みと“言いたくない”という患者さんの心理が相反する。不穏な空気が流れることもあります。患者さんにいやな顔をされる、うっとうしがられる、なんでそんなことまで聞くのかとイライラされる。 それでも、患者さんの歯を救うためにインタビューは必須です。解決しましょう! そもそも何を聞けばいいのかわからない。そこも解決しましょう! インタビューで原因を見つけ、お互いに「よかった!」と言えるよう、本特集ではうまくいくインタビューのポイントをお伝えします。いくつかの症例を提示しますので、実際のインタビューシーンをイメージしながら読み進めてみてください。皆さんが自信をもって食習慣のインタビューができますように。のう蝕酸蝕歯周病「甘いもの大好きです」って言ったら、責められるに決まっている進行を防ぐ食習 健康のためにお酢を飲んでいるのに、何がいけないの?22歯科衛生士 February 2021 vol.45

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