歯科衛生士2021年3月号
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Illustration:サタケシュンスケ[最終回] 歯周病のかかりやすさ均衡バランスの崩壊で歯周病が発症することを説明しましょう口腔清掃状態が良いのに歯肉腫脹が治まらない方がいれば、口腔清掃状態がイマイチにもかかわらずトラブルがない方など、さまざまな患者さんがいるのはなぜなのでしょうか?今回は、歯周病が疑われる患者さんに対して、どのような要素が発症にかかわるのか、説明できるようになりましょう。理解してもらえれば、「患者さんにあわせた指導」がしやすくなること間違いなしです。天野敦雄Atsuo AMANO大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座予防歯科学分野教授・歯科医師バイオフィルムの病原性と歯周組織の抵抗性によって均衡バランスが決まる。バランスが保たれていれば歯周病は発症しないが、バイオフィルムの病原性が高くなったり、歯周組織が弱くなった時にバランスが崩れて歯周病が発症する。 図1 歯周病の発症と均衡バランス(文献1より作成)72歯科衛生士 March 2021 vol.45

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