歯科衛生士2021年4月号
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佐藤昌美Masami SATO医療法人社団池田歯科クリニック[北海道]歯科衛生士日本歯周病学会認定歯科衛生士日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士P.52Part 1まずは、根分岐部についておさらい!P.55Part 2 根分岐部域のインスツルメンテーションの手順P.62Part 3 Case Report目指すは長期の安定! 根分岐部のSRPで改善したケースContentsなんとかしたいと思いませんか? それが歯周基本治療で叶えられたらすばらしい。だって私たちは歯科衛生士です! ただ、「治したいけど、治らない」と一人で悩むのは少々気が重くなります。そこで本特集では、筆者の30年の臨床経験をふまえて、根分岐部病変にどのように向き合うか、そのヒントを紹介できればと思います。どうしてだろう」と疑問に感じました。そして、「歯周組織が治る力を妨げる何かに対応すれば、根分岐部病変はよくなるかもしれない」と考え、セルフケアの見直しと根分岐部領域1)のSRPに取り組みました。同時に、担当歯科医は大きく動揺していた臼歯の咬合調整を行いました。そして、約3ヵ月が経過した頃、6に改善の兆しが見え始め、その後、頬側のPPD6)は2~3mmに変化しました。1999年には根分岐部の入口が乳頭に似た歯肉で覆われ、歯周プローブ(以下、プローブ)が入らない状態になりました(図2a)。また、デンタルエックス線写真(以下、エックス線写真)では、初診時と比べると歯槽骨が明瞭に見えるようになりました(図2b)。Movieインスツルメントの操作のしかたが動画で見られる!詳しくは、P.55を参照ください。51歯科衛生士 April 2021 vol.45

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