歯科衛生士 2021年9月号
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4921歳・女性P.50PART1P.52兆候1:口腔衛生状態“口の中が汚れるようになった” “口臭がするようになった”P.56兆候2:口腔乾燥“口の中が乾くようになった”P.58兆候3:筋力の低下“食べこぼしをするようになった” “滑舌が悪くなった”P.59兆候4:筋の動きの低下“口の動きが悪くなった” “あまり口を動かさなくなった”P.61兆候5:咀嚼機能の低下“硬い食べ物が食べにくくなった” “食事の時間が長くなった”P.62兆候6:嚥下機能の低下“食事の時にむせるようになった”飯干由茉、上田貴之す。そのような状態を放置していると、低栄養や全身のフレイルを引き起こし、寝たきりや要介護状態に近づいてしまいます。 このような状況を少しでも防ぐためには、歯科衛生士による医療面接や診療時の早期発見が鍵となります。本稿では、どのようにしたら高齢者の口腔機能の低下に気づけ、どのように対応すればよいのかについて解説します。これから取り組みを始めようと思っている歯科衛生士の皆さんを想定し、検査機器などを使用しない方法に絞っています。上田貴之Takayuki UEDA東京歯科大学老年歯科補綴学講座教授・歯科医師口腔機能の低下は見逃されがち上田貴之P.52PART2口腔機能の低下を見つけるチェック&対応ヒント理由は、「歯根膜がない」だけではありませんよ。Illustration:溝呂木一美歯科衛生士 September 2021 vol.45飯干由茉Yuma IIHOSHI東京歯科大学水道橋病院歯科衛生士部補綴科・歯科衛生士高齢者の口腔に義歯さえ入れれば、若年者と同じ口腔になるのでしょうか? 放置しない! 放置しない! につながる につながる

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