歯科衛生士 2021年10月号
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1特集患者さんとのコミュニケーションは 前編:苦手の正体を突きとめようP.26Part1 コミュニケーションに対する「とらえ方」を変えようP.30Part2 “苦手な相手”を“苦手と感じなくなる”方法後編:“伝え方”のコツを知ろうPart3 5つのテクニックでおさえる! 臨床で必携フレーズ集今号掲載次号掲載予定24歯科衛生士 October 2021 vol.45Illustration:さかがわ成美 「コミュニケーションがどうも苦手です」「患者さんへの伝え方に悩むことがあります」。そう感じていらっしゃる方に、心底お伝えしたいことがあります。コミュニケーションがうまくいかないのには、原因があります。そして、それを克服できるコツがあります。人と話すのは苦手で、人見知りだからといって自信をなくしたり、人とのコミュニケーションを諦めたりする必要はありません。ほんの少し伝え方を変えるだけで、人間関係がガラリと変わることもあります。嬉しいことに、今感じているストレスから、ふっと解放されるかもしれません。 実は、筆者もコミュニケーションを取るのが大の苦手でした。患者さんに質問されるのが怖くて、いつも目は下に伏せがち。つねに“話しかけないでオーラ”を出していました。しかし、歯科医師を続けているうちに芽生えた「患者さんにお口の健康を伝えるんだ!」という熱い想いに押され、「相手に伝わりやすい言葉で伝えられるようになりたい」と思い、学び始めたのです。 コミュニケーションに関するテクニックや話法は数多くあります。筆者も脳科学や心理学など多くの分野を学び、臨床で活用してきました。そして、一番大切なのは、用語を知って満足せず、「すぐに実践する」ことだと感じています。「やること」で初めて、知識が自分の力に変わり、現状が大きく変わっていきます。 今回は、筆者が学んできたことを臨床ですぐに取り入れやすい形にして、誰にでも簡単にできるコツとしてお伝えしていきます。かつての筆者と同じように、患者さんとの関係がうまくいかず、現状からいまいち一歩を踏み出せないでいる方。この機会に、“コミュニケーションが苦手”という感情から抜け出してみませんか?柴原由美子Yumiko SHIBAHARA柴原歯科医院[長崎県]歯科医師[前編] 苦手の正体を突きとめよう患者さんとのコミュニケーションはコツをつかめば上達するつのテクニックから 5

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