歯科衛生士 2021年10月号
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2特集院長と一緒にヒヤリハットをなくしたい!44歯科衛生士 October 2021 vol.45重大な事故軽微な事故異常・ミス(ヒヤリハット)感染症の発症感染(不顕性感染を含む)個人防護具(PPE)の不適切な使用など不十分な感染対策(件)する背景には、29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットが潜むというピラミッド構造を成しています。ヒヤリハットはハインリッヒの法則と密接に関係しています。 歯科医院では、コロナ禍であっても、診療室に入室した患者さんはマスクを外さなければなりません。患者さんがマスクを外した途端、いくら診療室内の換気ができていると言っても飛沫感染の危険にさらされます。グローブやマスクなどの個人防護具(以下、PPE)で防護していると129300ハインリッヒの法則はじめに ―感染を招くヒヤリハットをなくすには― 重大な医療事故は、突然何の前触れもなく起こるわけではありません。取り返しのつかない事故に至るまでには、何らかの因果関係が複雑に絡み合っていると考えられています。アメリカの損害保険会社の安全技師として、多くの労働災害事故を鑑定したハインリッヒは、1件の大事故が発生する背景には、29件の軽事故と300件の異常・ミス(ヒヤリハット)が存在していると結論づけました。この法則をもとに医療事故を整理すると、1件の重大な事故が発生本当に感染予防 グローブ・マスク

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