歯科衛生士 2021年10月号
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になる の選びかた中村健太郎Kentaroh NAKAMURAShurenkai Dental Prosthodontics Institute[愛知県]院長・歯科医師ドイツMELAG公式インストラクタードイツDürr Dental SE公式インストラクター伊藤磨樹Maki ITOShurenkai Dental Prosthodontics Institute[愛知県]歯科衛生士一般社団法人日本医療機器学会 第2種滅菌技士NPO法人日本・アジア口腔保健支援機構 第一種歯科感染管理者ドイツMELAG公式トレーナードイツDürr Dental SEハイジーン製品公式インストラクターIllustration:吉田真琴(弓矢図版工房)歯科衛生士 October 2021 vol.45はいえ、つねにガウンを着用するわけでもなく、また患者さんごとにフェイスガードやマスクの交換をしていなければ、ヒヤリハットの領域に踏み込みつつあるのではないでしょうか。  もしスプレーミストによるエアロゾルが少しでも診療室を漂うことになれば、たとえ歯科用吸引装置を使用していても、またフェイスシールドを着用していても、エアロゾル感染のリスクが高まり、この環境下ではハインリッヒの法則が成立してしまっていると言っても過言ではありません。これまで感染していないと言っていても、今後は1/300の高確率で感染するとも限りません。もしかすると、すでに症状が現れていないだけの不顕性感染に罹患しているかもしれません。 歯科医院はこのように著しくヒヤリハットが生じやすい環境下だからこそ、自分の身体を守るPPEを正しく選別し、そして正しく着脱することが、ハインリッヒの法則の成立から逃れられる唯一の方法なのです。45

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