歯科衛生士 2022年1月号
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●必要臨床年数:3年以上●必要会員年数:2年以上●必要単位数・症例数:30単位以上+5症例本欄は、(特非)日本臨床歯周病学会監修のもと、会員の歯科衛生士の方々にご登場いただき、日常臨床から学びが得られたケースを症例報告としてまとめていただきます。ご自身の臨床経験について、読者と共有し、学び合える場としていただけることを期待します。応募資格藤沢歯科[神奈川県]院長・歯科医師日本臨床歯周病学会歯科衛生士委員会委員長 「歯周病を治したい」と、みなさまの医院に訪れる患者さんの歯周病の進行状況はさまざまで、歯周基本治療のみでメインテナンスへと移行できる患者さんもいらっしゃれば、抜歯や歯周外科治療のみならず包括的な治療介入が必要な患者さんもいらっしゃいます。 しかしながら、いかなるステージの歯周病だとしても、検査・診断といった部分から、歯科医師と歯科衛生士とのチームアプローチによる歯周治療は大切です。「歯の保存が難しい」と私たち歯科医師が思っていた状況でも、歯科衛生士と一緒に歯周治療を進めることで歯の保存が可能となる症例に出会ったり、治療が終わってから5年、10年、20年……と良好な状態でメインテナンスできることは、歯科衛生士の実力に他なりません。 そんな臨床歯周病学の知識と技術の向上の場として設立された日本臨床歯周病学会には、2,035名の歯科衛生士が所属し、21名の指導歯科衛生士と、376名の認定歯科衛生士が活躍されています(2021年8月現在)。 そこで今回、本学会の認定歯科衛生士を取得予定、あるいはすでに取得されており、各地域で活躍されている8名の歯科衛生士による、歯科医師とのチームアプローチを行ったケースプレゼンテーションを、リレー形式にて連載させていただきます。 誌面を通じて読者のみなさまと日々の悩みを共有し、歯周治療を行ううえでの何か解決の手掛かりになったらよいと考えております。そして、歯周治療に対するスキルや知識、経験を磨くことのできる日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士に少しでも興味をもっていただけたら、ぜひチャレンジしていただきたいと願っております!Kei AMEMIYA81January 2022 vol.46▶3年間で2回以上の年次大会、もしくは支部教育研修会への参加が必須▶歯周病患者5症例を提示し、1症例に関する口頭試問を実施[監修委員(50音順、敬称略)]雨宮 啓/吉田 茂/高井康博(日本臨床歯周病学会)“日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士”とは……2008年に始まったこの制度では、歯周病の予防と治療のための専門的知識と技術を有する臨床歯科衛生士を育成し、地域医療に貢献することを目指しています。雨宮 啓歯周治療のヒントを、ケースで掴もう。Case Presentation

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