歯科衛生士 2022年5月号_2
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24須崎 明 ぱんだ歯科・歯科医師 人生100年時代によって、残存歯に対するアプローチの重要性が増すなかで、象牙質知覚過敏症への対応もますます求められています。しかし実際には、一人ひとりの患者さんにおいて、知覚過敏がなぜ生じているのかという原因を考えずに、むやみに歯磨剤を処方したり、象牙質知覚過敏抑制材を使用したりするなど、対症療法ばかり行われていることも少なくありません。これらはあくまでも一時的な解決策に過ぎないため、う蝕・歯周病と同様に、象牙質知覚過敏症においても“原因の除去”が重要であると考えられます。また、われわれが日常臨床において頻繁に遭遇する象牙質知覚過敏症について、歯科医師と歯科衛生士がその原因や対処法について共通の認識をもって対応することが大切です。 そこで今回は、象牙質知覚過敏の発生と発症について、澁川先生らにご解説いただくとともに、臨床例を中心に、原因を考えながらどのように対処すべきかについて、当院のチームアプローチの実際を紹介します。特集はじめに─象牙質知覚過敏においても“原因の除去”が重要─もう痛みを繰り返させない知覚過敏の“   ”

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