歯科衛生士 2022年6月号
1/9

「見えづらい」「時間がかかる」お口が開けにくい&プロケアセルフケア 口を開けにくい患者さんは、ご自身でのセルフケアが不十分になりやすく、口腔衛生状態が不良になりがちです。口が開きにくいからといって必要な口腔ケアを怠るなど口腔衛生状態が悪化した状態が長く続くと、当然のことながらう蝕や歯周炎が発症し、増悪していきます。治療が必要な状態になっても、開口量によっては歯科治療が難しいこともあり、さらに口腔内の状況は悪化していきます。藤原夕子 Yuko FUJIHARA東京逓信病院 歯科口腔外科 歯科医師板井俊介 Shunsuke ITAI東京大学大学院 医学系研究科イートロス医学講座 歯科医師林 敏枝 Toshie HAYASHI東京逓信病院 歯科口腔外科 歯科衛生士阿部雅修 Masanobu ABE東京大学医学部附属病院口腔顎顔面外科・矯正歯科 歯科医師 このような口の開きにくさにともなう負のスパイラルを断ち切るためには、口が開きにくい患者さんほど、効果的な口腔ケアにより口腔衛生状態を良好に整えていくことが求められます。今回は、歯科医院で遭遇する口の開きにくい患者さんに、負担のないようにどのように対応していくべきなのか、プロケアとセルフケア別に考えていきたいと思います。星 和人 Kazuto HOSHI東京大学医学部附属病院口腔顎顔面外科・矯正歯科 医師平沢波瑠子 Haruko HIRASAWA東京逓信病院 歯科口腔外科 歯科衛生士Illustration:オガワナホJune 2022 vol.4627対応を間違えば、口腔内状態の悪化につながることも……?!特集患者さんの

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る