nico 2017年11月
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 フロスが得意な部分は次の2つ。❶歯と歯の間(歯間部) 歯と歯が接している部分は、歯ブラシが届きづらいところ。こうしたブラシが入りにくい場所にも細菌は入り込み、プラーク(細菌のかたまり)となります。歯間部へのプラークの付着は、むし歯や歯周病の原因になります。フロスで歯間部のプラークを取り除きましょう。❷歯ぐきの溝(歯し肉にく溝こう)のなか 歯ぐきのてっぺんは、歯とすき間なくくっついているわけではありません。健康な歯ぐきでも、じつはほんのわずかにすき間があります。この歯と歯ぐきのすき間の浅い溝(「歯肉溝」といいます)に溜まったプラークも、歯ブラシだけでは十分に取り除けません。この部分にプラークが溜まったままだと、ここからむし歯や歯周病に。ですから、歯ぐきの溝のなかにも、フロスを通す必要があるんです。歯間部と歯ぐきの溝のなか。それがフロスのターゲット!歯ブラシVS歯ブラシ プラークの除去率を歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスで比較してみました。歯間ブラシは、歯ぐきの溝(歯肉溝)のなかには入らないため、歯と歯ぐきの境目付近がみがけていません。一方フロスは、歯肉溝のなかのプラークが除去できています。糸巻きタイプとホルダータイプのフロスでは、除去率に大きな差は見られませんでした。0100%80604020プラークの落ち具合を比較実験してみました。プラーク除去率62%歯ブラシのみ67%歯ブラシ+歯間ブラシ95%歯ブラシ+フロス(糸巻きタイプ)91%歯ブラシ+フロス(ホルダータイプ)検証!歯が隣の歯と接する部分には、プラークが溜まって不潔になりやすい領域(不潔域)があります。ここは歯ブラシが届きにくいところです。歯間部歯し肉にく溝こう歯ぐき不潔域歯歯37[特別企画] デンタルフロスのすすめ

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