nico 2017年12月
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こんなところにはぜひを! しかも、お部屋の掃除と違って、お口のなかは自分で直接見ることはできません。ですから、みがけていない場所があっても、気づかないままになってしまいます。 お部屋のなかなら、ホコリがたまっていたとしてもスッキリしないだけで済みますが、お口のなかにたまったホコリ、つまりプラーク(歯し垢こう)はただの汚れではなく細菌のかたまり。そのため、放っておくとたまった場所から、むし歯や歯周病になってしまいます。 そうした歯ブラシが届きにくい場所の掃除に強いのが「ワンタフトブラシ」。掃除機の床用ノズルが歯ブラシなら、すき間用ノズルはワンタフトブラシ。ブラシヘッドが細く、ネックの角度も歯ブラシと異なっていて、狭いスペースに入れやすいよう工夫されています。 皆さんのお口のなかに、上のようなみがきにくい場所はないでしょうか? ワンタフトブラシなら、そうした場所のケアに役立つかもしれませんよ。歯ぐきが下がって、歯と歯のすき間が広がっている場所は、ふつうの歯ブラシではよくみがけません。すき間にワンタフトブラシをあてましょう。広がった歯と歯のすき間歯が複雑に入り組んで生えているところは、ふつうの歯ブラシではどうしても届きません。デコボコや傾斜にはワンタフトブラシがあてやすいです。歯が重なっているところワンタフトブラシを使うようになって、プラークコントロールが劇的に改善した当院の患者さんの例をご紹介します。20歳のときに初診で訪れた患者さん。みがき残しによりプラークがたまり、歯周病が進行していました。歯の根元まわりには歯石が沈着し、歯ぐきは赤く腫れています。定期的にメインテナンスに通い、セルフケアにワンタフトブラシを併用してもらったおかげで歯周病が改善。23年たったあとも良好な状態で、歯ぐきも健康的なピンク色でひきしまっています。歯の根が見えている場所いちばん奥に生えている歯の裏側。とくに上側の最奥の歯の裏側は、みがき残しが多い場所。ここもワンタフトブラシなら届きます。いちばん奥の歯の裏側ふつうの3列歯ブラシでは難しい場所は、ワンタフトブラシの出番です。ワンタフトブラシでこんなによくなりました。歯ぐきが下がって、歯の根(根面)が見えてしまっている場所は、むし歯になりやすいです。ワンタフトブラシでみがきましょう。2043歳歳37[特別企画] ワンタフトブラシでピンポイントケア!

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