nico 2018年3月
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歯肉(歯ぐき)が下がって露出した根面にできる「根面う蝕」(根面のむし歯)。高齢のかたを中心に、いま大人に増えているんです!根面う蝕って何ですか?Question最近、年のせいか歯肉が下がって、いままで見えてなかった歯の根元が見えるようになりました。見た目も気になりますが、これって大丈夫なんでしょうか?Patient 歯は大別して、ものを噛む部分である「歯し冠かん部ぶ」と歯を支える「歯し根こん部ぶ」から成ります。歯冠部は歯肉(歯ぐき)より上の部分、歯根部は歯肉に埋まっている部分というのが、臨床的な分類です。 加齢や歯周病により歯肉が下がると歯の根元が見えてくるわけですが、この歯肉から覗く歯根部の面を、「根こん面めん」と呼びます。そして、この露出歯の根元(根面)は、じつはとてもむし歯になりやすい場所。根面う蝕(根面のむし歯)と呼ばれとくに高齢のかたに増えています。「もともと歯が丈夫なのでむし歯になったことがない」というかたも要注意のむし歯です。nswerADoctor露出した根面にできるむし歯です。年齢とともに歯肉がやせたり、歯周病の悪化により歯を支えるあごの骨が減ってしまったりした場合、歯肉が下がり、いままで歯肉でカバーされていた歯の根面が露出します。歯し冠かん部ぶ歯し根こん部ぶ露出した根面露出した根面から起こります。12

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