nico 2018年6月
3/6

 健康な成人の場合、唾液は1日に約1000~1500㎖、じつに500㎖入りのペットボトル2~3本分つくられます。1日のうちでも唾液の出る量は変化していて、とくに就寝時に低下します。ちなみに、唾液の分泌量は加齢とともに低下していく傾向があります。 唾液の99%以上は水。ですが残りの1%にさまざまな成分が含まれています。成分は血液から移行してきたものだけでなく、唾液腺で新たにつくり出されるものもあります。 ここでは、お口やからだに有益なものにしぼってご紹介します。各成分については、次のページから解説していきますよ。1日1~1.5ℓつくられます多くの成分、入ってます42●リン酸、カルシウム(歯の補修作用)※お口のなかの細菌の出す酸や、飲食物の酸により歯から唾液中に溶け出したものも含まれます。●アミラーゼ(消化作用)●重炭酸(緩衝作用)●ムチン(潤滑作用、粘膜保護作用)●IgA(免疫グロブリンA)、ラクトフェリン、リゾチーム(抗菌作用)●成長ホルモンなどの各種成長因子 (粘膜の修復や細胞の保護)●糖タンパク(歯の保護) など99.5%水POINTPOINTPOINT 唾液がつくられる唾液腺は、お口のなかに大小複数存在し、大きさにより「小唾液腺」と「大唾液腺」に分けられます。耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つが「3大唾液腺」と呼ばれ、とくにたくさん唾液をつくり出します。耳の下あたりの耳下腺をちょっと押してみてください。ジワッと唾液が出てくるのを感じませんか?唾液腺でつくられます3耳じ下か腺せん顎がっ下か腺せん舌ぜっ下か腺せん132018年6月号

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る