nico 2018年12月号
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―在宅療養児とは、どんなお子さんなんでしょう?田村 自宅で医療的ケアを受けて生活をしている、重症心身障がいなどのお子さんたちです。現在は、NICU(新生児集中治療室)のおかげで、低体重で生まれたり、重症な基礎疾患のある赤ちゃんの多くの命が救われ、在宅療養しながら家族と生活できるようになりました。ただ、こうしたお子さんたちは、むし歯ができたり、歯ぐきから血が出たり、歯の生え替わりが遅いなと思っても、歯科医院で診てもらうのが難しいケースが多いのです。―高齢者なら、ケアマネさんに相談すれば、歯科の訪問診療を紹介してもらえますけど……。田村 そうしたサポート体制が、在宅療養児の場合十分とはいえず、ご家族が困って、訪問してくれる歯科を探しておられることが多いですね。私がこの問題にハッとさせられたき在宅療養児のお口の健康を支えたい!八王子市町田市羽村市瑞穂町東京都福生市昭島市日野市多摩市稲城市調布市三鷹市武蔵野市西東京市東久留米市清瀬市東村山市東大和市武蔵村山市立川市国分寺市小金井市府中市小平市国立市狛江市「医療的ケア児に対する実態調査と医療・福祉・保健・教育等の連携に関する研究」の中間報告より(平成28年)東京多摩地区に住む在宅療養児のお口の健康を支えるべく多摩地区の20の歯科医師会に所属する歯科医師と重症児歯科治療が可能な「病院歯科」のある12の施設をむすぶ医療連携システム。それが東京都の多摩地区(26市3町1村)医療的ケアが必要な子どもが増加中医療的ケア児数H17H27H26H25H24H23H22H21H20H19H18200001500010000500094039967104131396814803134881578816475170781070284380人重症児の歯科医療が可能な「病院歯科」のあるおもな病院38

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