nico 2019年12月号
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Doctor口臭のなかでも不快なにおいを放つのが「病的な口臭」。その容疑者は意外に近くにいるのかも?口臭の容疑者はお口のなかに。Questionおしゃべりしていて友だちのお口からプ~ンとにおいが。やだ、私も口臭してないかしら。なんだか不安になるわ。したとき、「あ、口がにおうな」と思ったこと、ありますよね。でもその後、朝食を取ったり歯みがきしたりするうちに気にならなくなるはずです。これは「鼻が慣れたから」ではなく、お口のなかのにおい物質が食事や歯みがきで減っているからです。 1日のなかで自然に増減するこうした口臭は、専門用語で「生理的口臭」と呼ばれます。寝起きなどににおいが強くなることはありますが、一時的なものです(同じくにおいの強い食べ物による口臭も、一時的なものです)。 一方、強いにおいを持続的に発する口臭は「病的口臭」と呼ばれます。いわゆる不快な口臭と客観的に認識されやすいもので、においの原因がなくならないかぎり存在し続けます。 原因には、歯周病などのお口の病気と、お口とつながっている耳鼻咽頭の病気、内臓などのからだの病気が考えられます。 よく「からだの病気のにおいが口からにおう」という話を聞きますが、口臭には「生理的な口臭」と「病的な口臭」があります。生理的な口臭にくらべ、不快なにおいを持続的に発するのが病的な口臭です。病的な口臭の第一容疑者は、灯台下暗し、お口のなかにひそんでいることが多いのです。nswerA 全国47都道府県・4700人を対象に口臭ケアに関する意識調査を行った「口臭白書2019」(ブレス・ハザードプロジェクト調べ)では、90・6%の人が「自分の口臭が気になったことがある」と回答しました。口臭は、やはり私たち皆が気にしているものだというのがわかりますね。 ただ、口臭というのは、じつは誰にでもある程度は存在するものです。朝起きてあくびとともに息を吐き出Patient誰にでもある「生理的口臭」問題なのは「病的口臭」10

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