nico 2020年4月号
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Pick up 表側は比較的当たりやすい2つ目は、歯が隣り合ったところの「歯の根元まわり」(専門的には「隣接面歯し頚けい部ぶ」といいます)。 上の歯でも下の歯でも、根元まわりには歯ブラシが当たりにくく、溜まったプラークはやがて時間とともに病原性を増し、歯周病の原因となります。とくに歯の裏側の場合、表側よりもいっそう歯ブラシが届きにくいです。 ここに溜まったプラークを取り除くには、フロスや歯間ブラシを根元まわりに沿うように当ててから、みがく必要があります。下あごの前歯(裏側から見たところ)を例にご説明します。歯の表側の根元まわり(左図)は、比較的歯ブラシの毛先が届きやすいです。一方、歯みがきが上手なかたでも、歯の裏側の根元まわり(上図)には毛先が届いていないことが多いです。黄色い部分は比較的毛先が当たりやすい。歯ブラシではみがけない場所コンタクトポイント歯と歯が接した場所。歯ブラシの毛先は入らなくても細菌は入り込み、プラークとなってむし歯(隣接面むし歯)を起こします。*溜まったプラークはやがてザラザラとした歯石になり、さらにプラークが付着する足場になります。歯の裏側の根元まわり歯ブラシが当たりにくいため、プラークが溜まりやすいです。溜まったプラークは歯周病の原因になります。歯間ブラシみがける!みがける!視点デンタルフロス132020年4月号

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