nico2020年9月号
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とき赤ちゃんは、「つぶれるかな?」「舌触りは?」と硬さや感触をさかんに学び、安全に飲み込めるものかどうかを判断しています。 くちびるが左右にキュッキュッと引っ張られていたら、それが食べ物を舌で押しつぶしているサイン。形のないペーストから、やわらかくてつぶせるような形のあるものを食べられるようになっています。 この動きを、モグモグ噛んで食べていると勘違いして硬めのものを食べさせると、とたんに「ベェー」です。「手に負えないものは食べない」という、生きていくために重要な感覚が作動するからです。食べる機能を早く訓練しようと、先を急がないでくださいね。 こぼさないようにとスプーンを口の奥まで突っ込んだり、上くちびるにペーストを擦り付けるようにして食べさせるのも、くちびるや舌の学びが受け身になってしまいもったいないです。「食べる機能」と「意欲」をはぐくむために、食事の効率が多少悪くてもよしとしてあげてください。離乳初期(5、6ヵ月〜)離乳中期(7、8ヵ月〜)●食べる意欲は、食べる機能が準備されるとともに育つもの。離乳食を食べたがらないときは2週間ほどのお休みをおすすめします。●お口と胃腸の発達はつながっているので、早すぎる離乳食開始は下痢の原因に。あせりは禁物です!●お口に指を持っていくとチューチュー吸ったら原始反射が残っているサイン。離乳食にはまだ早いです。CHECK POINT●お口の奥にスプーンを突っ込んだり、上くちびるの裏に擦り付けるようにして食べさせるのは、触って感じ、判断するための機能と感覚を育てるのに不利。スプーンの横側からお口の前のほうに入れてあげるのがベストです。●モグモグしているように見えても、噛んで食べられるのはまだだいぶ先です。離乳食のハードルを上げるのはやめておきましょう。CHECK POINT食べる練習がはじまります。下くちびるをクルンと内側に巻き込むようにして、ペーストをお口のなかに取り込みます。食べる機能が飛躍的にUP!食べ物を舌で上あごに押し付けてつぶすたびに、キュッと閉じたくちびるが左右に引っ張られます。まだ歯はありません下の前歯が生えます132020年9月号

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