nico2021年2月号
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矯正歯科の先生がたの団体で運営しておられる「矯正歯科何でも相談」への相談件数が、このところ急増しているそうですね?稲毛 はい、会員の先生がたがお悩み相談に当たってくださっていますが、疲労困こん憊ぱいされるほどです。 私たちは公益社団法人日本臨床矯正歯科医会という、矯正歯科の専門開業医が所属する国内最大の団体です。一般のかたに開かれた会でありたいと、ホームぺージに相談窓口を設けていて、これまでも治療についての切実なお問い合わせをいただいてきました。 しかし、この急増に、「いったいなにが起きているのか」と強い危機感を持つようになりました。 矯正歯科治療のフェーズになんらかの変化が起きている?稲毛 実際、会員の先生がたや私の実感としても、「治療を受けたけれど結果に満足できない、噛み合わせが悪くなった、治療をやり直したい」というご相談を、初診の患者さんから受けることが増えているなあと。そんな切実なご相談が……。 稲毛 なかには、再治療したくても経済的に難しい、できるものなら治療前に時間を巻き戻したいというかたもおられて……。それは深刻ですね。稲毛 私たち専門家からすると、なぜ矯正歯科治療でこんなことがと、目を疑う事態です。噛みにくいだなんて、たいへんなストレスです。からだも壊してしまいます。 こうしたかたの多くが、「前歯をちょこっときれいに並べたかっただけなのに、こんなはずではなかった」とおっしゃるんです。しかし矯正歯科治療は本来、ちょこっとできる治療ではないんですよ。といいますと?稲毛 歯という「噛んで食べるための重要な器官」を3次元的に移動させ、より効率よく噛めるよう噛み合わせを再構築する治療だからです。きれいな歯列は、あくまで機能の備お悩み相談の件数が10年前の約10倍に!「矯正歯科何でも相談」の相談件数推移(日本臨床矯正歯科医会)(件)日本臨床矯正歯科医会がホームページに開設している「矯正歯科何でも相談」。近年ご相談件数が急増し、10年前の10倍になっています。矯正歯科治療のお悩み相談急増中です!20042005200620072008200920102011201220132014201520162017201820193121037889344239332227393281108108189025020015010050350300急増中!40

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