nico2021年3月号
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すし、技術も要します(新型コロナウイルスの検査の場合は感染対策も必要となります)。ですよね。オルコア でも、患者さんは「お口のなかにPg菌がいるか」をできれば歯科医院に行ったその場で知りたい。そこで「短時間で、専門の設備や環境、技術を要せず、歯科医院で検査できるような装置を」ということで開発されたのがこの装置です。大阪大学歯学部の先生がたにもご協力いただき、6年かけて完成に至りました。歯科医院で検査できるようにするために、どのような工夫を?オルコア 検査に必要な試薬などを検査キットにすべて充填し、「検体を採取して、装置本体に入れるだけ」にしています。ですから歯科医院のチェアサイドで検査可能。かかる時間も45分にまで短縮できています。45分なら、少し待てば患者さんがその場で結果を聞けますね。オルコア お時間がない場合は、ウェブで結果を見られるようにもなっていますよ。オルコア では実際に検査をしてみましょう。本来は歯科医院で先生や歯科衛生士さんが行うのですが、今回は私たちが先生役をしますね。お願いします。オルコア こちらが検査キットです。検体(プラーク)を採取する歯間ブラシ、余分なプラークを落とすためのキャップ、希釈液の入った容器、希釈液を塗りつける検出キャップ、そして試薬などの入った検出容器です。な、なんだかややこしそう。オルコア 文字で見ると複雑ですが、やってみると簡単ですよ。まず1歯間ブラシでプラークを採取します。お口のプラークが検体でしたね。オルコア はい。歯周病になっている歯、あるいは疑いの強い歯から取ります。はい、お口を開けてー。あーん……歯周病の心配のない人はどこから取るのでしょう?オルコア プラークが溜まりやすい歯からですね。プラークを採取した実際にやってみよう!orcoaのPg菌検査プラークを採取する❶❷❸orcoaの検査を体験してみよう!歯間ブラシでプラーク(検体)を採取します。プラークは細菌のかたまりです。1余分なプラークを落とす歯間ブラシをキャップにはめ、ゆっくり引き抜きます。2START!検査キット希釈液の入った容器希釈液を塗りつける検出キャップ試薬などの入った検出容器歯間ブラシ余分なプラークを落とすキャップキャップのなかに余分なプラークが落ちます。スポッコシコシ…432021年3月号

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