nico2021年8月号
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 訪問診療は、ご家族や患者さんご本人、ケアマネジャーからの依頼からはじまります(依頼時にお伝えいただきたいことは22〜23ページ参照)。 歯科医院での受診と異なり、訪問診療は医療者が患者さんの「生活の場」に入り込みます。ですから、まずは患者さんに受け入れてもらうことからはじめます。 いきなり「歯医者です。お口を開けてくださいね」ではなく、きちんとごあいさつして、患者さんの様子とお困りごとを確認し、今日の訪問の意図を理解いただいてから、お口を診させていただきます。 くちびるがガサガサで痛くてお口が開けられないのなら、口腔ケア用のジェルを塗らせていただきますし、ご家族以外に触られることに抵抗があるようでしたら、お話をしながら少しずつお口まわりに触れて、緊張をほぐしていきます。 お口のなかの状態を確認したら、実際の訪問診療はどのように進むのか、気になりますよね。依頼から治療までの流れを簡単にご説明します。訪問診療の流れを見てみよう!患者さんの体調に応じて進めます。依頼1歯科医院に訪問の依頼をしていただきます。患者さんのお名前や住所、お困りごとの内容、持病や処方薬、肝炎などの感染症の有無、訪問希望日などをお教えください。※交通事情により訪問時間は前後することがあります。訪問2基本的に車で訪問します。最初の訪問では、歯科医師と歯科衛生士がいっしょにお伺いすることが多いです。お困りごとの確認3患者さんがお話しするのが難しい場合は、ご家族やケアマネジャーからお聞きしてから患者さんに確認します。16

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