nico 2021年11月号
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を削らずに治療をしたい」という患者さんは多いと思います。 歯の健康のために健全な歯質はなるべく多く残すほうがよいことは、いまでは歯科の常識になっており、そうしたニーズから進化してきたのが「ラミネートベニア」です。 ラミネートベニアは、歯の表面を最小限削って、そこに薄いセラミックの補ほ綴て物ぶを貼りつける治療法で、おもに前歯の審美治療に用いられての色や形などをきれいにしたいけれど、「できるだけ歯側(内側)は触らないので、噛み合わいます。近年では接着技術が向上したおかげで耐久性がアップし、使用できる材料の種類も増えて、適応症例がグンと広がりました。 ラミネートベニアのメリットは、クラウン(被せ物)とくらべると❶歯の削除量を(ケースにもよりますが)半分程度に抑えられること、❷神経を抜かずにすむこと、そして❸歯の裏せや舌触りに影響がないこと。つまりミニマルな治療であることです。 治療を開始してから治療終了までページ参照)。ご希望のかたは、まずの通院回数が2~3回ですむのも、患者さんにとっては嬉しいポイントかもしれません。 ただしこの治療は、歯質が十分に残っている歯に適応される治療法で、すでにクラウンが入っている歯にはできません。また、前にせり出した前歯を引っ込めるといった治療では、当然ながら歯の削除量が多くなり、せっかくのメリットが生かせないため向いていない場合もあります(→19は歯科医院でご相談ください。Questionつつ歯aPDtientoctornswerA12被せ物よりも歯の削除量が少なく、歯にやさしい審美治療です。歯の表面を削って、そこに薄いセラミックを貼りつけます。前歯の形と色がずっと気になっています。口を開けて笑えるようにきれいな歯にしたいけれど、被せ物を入れるとなると歯を大きく削ってしまうし……。ちょっと悩んでいます。せっかくの健康な歯なら、できるだけ歯質を多く残したいですよね。削る量を最小限にできる「ラミネートベニア」という治療法はいかがでしょう?ラミネートベニアってどんな治療?

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