nico 2021年12月号
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じつは昔から利用されています。侵襲の少ない治療が可能に。tientaPDoctor レーザー治療と聞くと、ふつうは眼科のレーシック手術や、皮膚科のシミ・ほくろの除去手術が思い浮かぶと思います。しかし歯科でも、じつは20年以上前からレーザーを用いた治療が行われてきました。 むし歯を除去したり、歯周ポケット内の歯石を除去したり、外科手術や審美治療に用いたり……。回転切削器具のタービンや歯石を除去するスケーラー、手術用のメスといった従来の器具の代わりに、レーザー光を用いて治療を行うのです。 とはいえ、レーザーを用いなくても、歯科医師の技術により的確な治療を行うことは十分に可能です。ではなぜレーザーを使うのでしょう? それはレーザー光という、従来の器具より薄く細い、極小範囲にアプローチできる技術を利用することで、「生体への侵襲が最小限に抑えられる」からです。 つまり、からだの組織へのダメージが最小限にできるということです。その結果、患者さんが治療時に感じる痛みや不快感が軽減されますし、なにより、治るまでにかかる時間が短くなります。 患者さんがより快適に治療を受けられ、からだへの負担も少なくできるというのがレーザー治療の最大のメリットといえます。それでは、詳しくご説明しましょう。Question12nswerA極小範囲の治療ができるレーザーを用いることで、「侵襲が少なくできる」というのが最大のメリットです。新しく行った歯医者さんで歯周病の治療をしてもらうことになったんですけど、「当院ではレーザーを使った治療ができますよ」といわれました。レーザー治療と聞くと、美容整形に使われるイメージがあります。歯科でいう「レーザー治療」とはどういうものなんでしょう?すべての歯科医院で導入されているわけではないですが歯科では昔からレーザー機器が利用されています。むし歯や歯周病の治療、外科手術や審美治療などに使われているんですよ。歯科でレーザーってどういうこと?

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