nico 2022年2月号
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細かなヒビ割れ拡大拡大拡大詰め物約17倍約17倍プラークが石灰化した歯石は、さらなるプラークの足場となり歯石を徹底的に除去するときにもマイクロスコープが活躍します。約3倍約3倍歯周病を引き起こす原因に。約15倍約3倍17むし歯のリスクが高い患者さんでしたので、治療をさせていただくことに。予想どおり内部にむし歯が広がっていました。詰め物を除去したところ、内部にまでヒビが入っていることがわかりました。これが痛みの原因で、全体を被せ物にすることで解消しました。除去したあと。歯石に覆われていた表面がきれいに見えてきました。拡大して観察すると、うっすらと黒く変色している部分が見えます。じつはこれはむし歯です。約17倍に拡大して観察すると、かすかなヒビ割れ(クラック)のようなものが見えます。拡大して見ると、ゴツゴツと付着しているのがよくわかります。ゴールドの冠(被せ物)を入れた歯に、歯石が付着しています。約3倍で見たところ。一見むし歯はないようですが……。レントゲン(エックス線写真)で見ると、歯と歯が接するところに、ほんのわずかに黒く透過している部分があります。ガムを噛むと痛みがあるという患者さん。低倍率で見たところ、むし歯などはないようですが……。レントゲンでも異常は見当たりません。どうかな?見えない世界が見えてくるでしょー?歯ぎしりなどにより、気づかないうちに歯にヒビが入り、痛みの原因となることがあります。肉眼では見えにくく、レントゲンにもほとんど写らない微小なむし歯。そうしたむし歯の発見にもマイクロスコープが役立ちます。マイクロスコープで歯の表面を拡大して見ることで、ヒビが広がって歯が破折する前に対処できることもあります。2022年2月号ごく小さなむし歯歯石の除去

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