nico 2022年2月号
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コロナ禍が歯に与えた影響を調べてみると?Japan COVD-19 1ヵ月以内に歯の痛みがあった1ヵ月以内に歯の痛みがあったゅうち先生は昨年「歯の健康とメンタルヘルス」に関する2つの研究結果を発表されましたね。歯の健康が「全身の健康を守る」だけでなく、「メンタルヘルスによい」とは意外でした。松山 ありがとうございます。社会疫学がご専門だそうですが、「社会疫学」ってどんな研究を?松山 人々の健康や病気を、社会との関りから捉えて調査分析し研究する分野なんです。といいますと?松山 私たちの健康状態は、社会構造からなんらかの影響を受けています。たとえば、医療費が高額だったら、病院に行くのを躊ちょ躇するかもしれないし、仕事がとても忙しかったり不規則だと、健康的な生活習慣の知識はあっても、行動にうつす余裕がないかもしれないですよね。ほんとだ。私たちの健康って、社会のありかたに知らず知らずのうちに影響を受けているのですね。and Society Internet Survey)の大規模9月に実施)を分析したものなんです。 そうなんですよ。松山とすると、今回のコロナ禍の調査研究もそうした視点から?松山 そうです。この研究はいろんな分野の先生が学際的に参加しているJACSIS研究(インターネット調査(2020年8〜その頃というと、東京では1回目の緊急事態宣言が終わってしばらくした頃ですね。当時はどこも人通りが少なく、とても緊張して過ごしていた記憶があります。松山 そうですよね。先生は歯科に関する調査を担当なさったのですね?松山 はい。歯科分野で社会疫学を研究する者としては、「今回の新型コロナによるインパクトが歯の健康に影響するのではないか」という危機感がありました。現在、日本では格差社会が問題視されていますが、コロナ禍の影響は社会的に弱い立場の人で大きいことが想定され、「健康格差が拡大するだろう」という指摘もI00Matsuyama Y, Aida J, Takeuchi K, Koyama S, and Tabuchi T, Dental Pain and Worsened Socioeconomic Conditions Due to the COVID-19 Pandemic, Journal of Dental Research1-8 2021.4030(%)201030(%)2010多い!多い!8.6仕事が減少しなかった10.1失業しなかった14.28.8仕事が減少した仕事はしていない25.98.8失業した仕事はしていないコロナ禍で仕事は減少しましたか?コロナ禍で失業しましたか?コロナ禍で収入が減少した人は歯の痛みが約1.4倍多い!?

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