nico 2022年5月号
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残っている歯の歯根にアタッチメント)です。患者さんの天入れ歯の固定装置からご紹介しましょう。実際にはさまざまな形のものがありますが、ここでは代表例を挙げたいと思います。そのひとつが、昨年から保険が適用された、磁石を使う固定装置(磁性然歯の歯根に「キーパー」と呼ばれる金属を設置し、入れ歯のほうには強力な磁石を埋め込んで、パチンとくっつけて固定します。ずは、ご自分のお口に残っている歯を使って設置する着脱が楽で、垂直にかかる噛む力への安定性が高く、横から強い力がかかったときは磁石が外れるので、キーパーを設置している歯根に余分な負担がかかりにくいのが利点です。もうひとつが、ホックタイプの固定装置。天然歯の歯根に金属のホックを取りつける方法で、入れ歯に設置した穴をパチンとはめるだけなので、着脱や扱いがとても楽です。両タイプともバネがなく、入れ歯をつけると装置が完全に隠れるので、入れ歯をしているように見えません。ただ、こうした歯根に設置するタイプを選ぶには、「健康な歯根が必要な本数残っていること」が条件になります。残っている歯がグラグラしていては設置できません。また、磁性アタッチメントの入れ歯は、MRI検査の画像に悪影響を与えてしまうというデメリットも。治療をご希望の際は、歯科医院で検査を受けて歯根の状態を確認してもらい、デメリットについてもしっかり説明を受けて選ぶようにしましょう。Question ま      aPDtientoctor14nswerAPlan1どんな支えの装置がある?しっかりした天然歯が残っているなら、そこに支えの装置を設置できます。ここでは磁石やホックタイプなどの代表的なものをご紹介しましょう。入れ歯が動かないようになにか支えをつくるというと、どんな方法があるのでしょう?できれば見た目もよいと嬉しいです。まずご紹介するのが残っているご自分の歯に設置するタイプです。アタッチメントをつけるとパチンと固定できるので入れ歯が動きにくくなり、違和感を防ぐことができて見た目もよいですよ。設置する。

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