nico 2022年5月号
8/9

口唇食べ物の情報を一瞬で検知します。1溝 つかむ力に優れているだけでなく、くちびるは超高性能なセンサーでもあります。 くちびるが食べ物に触れたとき、「かたいな」と思ったら、お口に含む量が自然に少なくなりますよね。これはくちびるが感じ取った情報を脳が瞬時に判断して、ひと口量を調節するよう指示しているからです。また、くちびるはかたさ以外にも、食べ物の形状や温度、触感などを感じ取って脳に送ります。 くちびるを通っている感覚神経は、からだの他の部位とは比べものにならないくらい繊細です。いろいろな情報を感知できるように、重要な神経も多く分布しています。 おっと、話しているうちに食べ物が入ってきました。かたさよし!下唇による固定よし!し! 前歯で噛み切って咀嚼ゾーンへと送ります!形状よし! 温度よし! 上唇・ ひと口量よ41上唇鼻の下からほうれい線のあたりまで。赤唇(紅唇・唇紅)赤唇が赤いのは内部の血管網が透けているからです。下唇オトガイ唇溝から上の部分。口輪筋頬筋オトガイ唇しんこう2022年5月号くちびるは超高性能なマニピュレーター兼センサーです。食べ物を包み込むようにくわえながら形状やかたさ、温度や触感を瞬時に感じ取って脳に送ります。くちびるのまわりにある口輪筋どこからどこまでがくちびる?捕食ゾーンくちびる

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る