nico 2022年6月号
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カルシウム拮抗薬血管にかかる圧力が低下!脳や心臓の血管に負担!正常な血管高血圧の血管圧力高血圧の血管血管が拡張14血管にかかる「圧力」が高い状態です。 高血圧症とは、読んで字のごとく「血圧が高い状態」です。私たちのからだのなかでは、心臓から全身へと血液が送り出されています。このとき血管の壁(血けっ管かん壁へき)にかかる圧力を「血圧」といいます。血圧が高いと、ホース内を勢いよく水が流れるように、血管にかかる血液の圧力が大きくなります。脳や心臓への負担になります。 血管にかかる圧力が大きい状態をそのままにしておくと、脳や心臓への負担となります。高血圧症は脳卒中(脳血管障害)や心筋梗塞、心不全の最大のリスクです。脳の血管が破れると、脳出血やくも膜下出血を起こし、最悪死に至ります。高血圧症の患者さんは約4300万人いるといわれ*、高血圧を起因とする脳卒中や心疾患により年10万人が死亡していると推定されています。*NIPPON DATA2010による試算。高血圧症ってどんな病気?お薬はなんのため?血管にかかる圧力を下げます。 高血圧症のかたが飲んでいるお薬は「降圧薬」といいます。降圧薬にはいろいろ種類があり、それぞれ作用のしかたも違いますが、その目的は同じで「血管にかかる圧力を下げる」ことです。たとえばカルシウム拮抗薬は、血管の収縮を抑えて血液の通り道を広くすることで、血管にかかる圧力を下げる働きがあります。高血圧症のお薬を服用中のかたへ

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