nico 2022年6月号
4/9

ですので、治療にはお時間がかかります。ただ、時間をおいても血圧が上昇したままなら、急ぐ治療でなければ、治療を延期させていただくこともあります。2022年6月号15患者さんへ歯医者さんに服薬中かをお教えください。 万一のトラブルを避けるため、高血圧症のかた、お薬を飲んでいるかたは、必ずお伝えください。受診前には、通常通りお薬を服用することもお忘れなく。ご体調を見ながら治療を進めます。 血圧が高めの患者さんには、ご体調を見ながら治療を進めます。チェアに上がったときや麻酔の注射をするとき、実際に抜歯などの外科治療歯科からのお願いをするときなどに、血圧計で血圧を測りながら進めていきます。 緊張により血圧が上昇しているなら、すぐに処置を行うのではなく、落ち着くまで時間をおきます。誰にでも起こる「白衣性高血圧」 血圧は痛みやストレスを感じると高くなります。痛みやストレスを感じると、血圧をコントロールするホルモンのようなもの(カテコールアミン)がたくさん出て、血圧を上げるのです。 歯医者さんでチェアに横たわったときや、麻酔の注射をしてもらうとき、抜歯の治療を受けるときは緊張しますよね。このときからだはストレスを感じて、血圧が上がっています。これはふだん血圧が高くないかたにも起こる現象で、「白衣性高血圧」と呼ばれます。脳の血管が破れてしまうことも…! 高血圧症のかたは、治療時の緊張でさらに血圧が上がります。血圧が上がると心臓がドキドキしますが、それよりも怖いのは脳の血管への影響です。内圧が上がりパンパンになった血管が破れ、脳出血(高血圧脳症)を起こしてしまうことがあるのです。こうなると救急搬送が必要となります。歯科治療とどう関係する?

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る