磁性アタッチメント
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知ってる? どうする?722Don’ts!磁性アタッチメントの選択:支台の幅径より小さな径のキーパーがない場合は?他のアタッチメントの使用を考える 治療計画の段階で避けられることではあるが,支台となる歯根面,あるいはインプラントの直径が小さいために既製のキーパーが利用できない場合がある.このような場合には,表1,図7(10頁参照)に示すように,①楕円形のキーパーを利用するか,②少し大きめの円形のキーパーをトリミングして使用することも可能である.また,③鋳造可能なキーパー用の金属も利用できる.ただし,キーパーの接触面積が小さくなることは,維持力が減少することを考慮しておく必要がある.楕円形のアタッチメントを選択する 前歯部ならびに小臼歯部に用いることができる楕円形のキーパーには,いくつかある(表1,10頁参照).キーパーをトリミングしてから鋳接する 天然歯の場合には,根面の幅に合わせてトリミングし,周囲にワックスアップして鋳接した根面板とし,これを利用する方法と,ポスト付きのルートキーパーをコンポジットレジンで根面に合着する方法がある.鋳接では,キーパーと周囲の金属は機械的に嵌合して維持されているにすぎないので,周囲に十分な金属量が必要である.また,ルートキーパーの場合には,レジンと接する面をサンドブラストなどで前処理しておく必要がある.磁石につく歯科鋳造用低カラット金合金を使用する 磁石に対し強い吸着力をもつ歯科鋳造用低カラット金合金[アトラクティP(パナソニック)]を使用し,鋳造して,キーパーを兼ねた根面板を製作する(今井ら 20079).Dos!
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