Dr.HiroのペリオでUP!
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Part 1 患者満足度という新座標とデータ活用術29値では、平均値と4mm以上のポケットの割合を採用しました(図1‐23)。これを同じグラフに表示することで、初診時からどのように変化しているかがわかります。糖尿病にしても高血圧にしても、数値が下がるというのは良くなったというイメージですから、グラフが下がることで良くなったというイメージが湧いてきます。 ただし、それだけですとインパクトが弱いので、目標を設けます。これはHbA1cや血圧と同じように数値をとらえてもらうためです。あるデータによりますと、平均値で3mm以上、4mm以上のポケットの割合が30%以上になるとかなり悪化のリスク(付着の喪失リスク)が高まることがわかっています3)。そこで、これを1つの基準としてグラフに境界線を設けます。この線よりも上の場合は下になる努力目標として、この線よりも図1‐22 糖尿病や肝臓病のように、歯周病も数値化ができれば、患者さんの意識が向上するのではないだろうか。図1‐23 平均値と4mm以上のポケットの割合をグラフ化している。前者が3mm、後者が30%を下回ることを動的治療の目標にすることにより、具体的なゴールの設定ができる。歯周ポケットの推移4mm以上のポケットの割合ポケットの平均(mm)(%)010203040≧50割合(%)602286688平均(mm)4.232.42.22.42.32.6年月0306030804050407041005010504102.5050792.50510102.60512≦22.534≧5改善・維持の努力目標を示す境界線歯周病の数値化プロービング値のグラフ化

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