インプラント新辞典
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にに152 二重エネルギーX線吸収測定法(DEXA) 二重エネルギーX線吸収測定法(DEXA) Dual-energy x-ray absorptiometry (DEXA) 骨密度を計測する方法。もっとも広く使用され、かつ十分に研究が行われている骨密度計測技術である。身体のどの部分も計測できるが、肋骨と椎骨が測定に適しており、顎領域も同様に計測が可能である。患者の骨には2種類のエネルギー量のX線が照射される。骨が吸収するそれぞれのX線量は、容積あたりのカルシウム結晶の量に相関している。その吸収値が骨密度をmg/cm2で算出する。この方法の欠点は軟組織吸収が減算されてしまうことと、皮質骨と骨髄の値が積分で計算されてしまうことである。患者にとって効率的な評価ごとの線量は0.01mSvとされている。☞ 骨密度(BMD) 二重酸エッチング表面 Dual-acid-etched surface オッセオインテグレーションを促進するため、インプラント表面を化学的に改変する処理の一つ。2種類の酸性媒質によりインプラント表面を粗にする。コーティングとは異なり、剥離・吸収のリスクはない。機械研磨表面と比較し血餅が維持されやすい粗面構造を呈しており、血餅中のフィブリンを介してインプラント表面に骨形成細胞が遊走し接触性骨形成(contact osteogenesis;インプラント表面における線維性骨添加)が生じやすい。骨‐インプラント接触率が機械研磨表面より向上しているとの組織学的所見も存在する。 二方向性仮骨延長術 Bidirectional crest distraction 従来の一方向性の装置では延長ベクトルのコントロールが困難であったので、これを克服するために考案された仮骨延長法。傾斜ロッドを追加することで、垂直方向の延長に加えて、頬側から口腔内(舌側)方向への延長が可能になる。 乳歯列 Primary dentition、Deciduous dentition 通常、幼年期に口腔内へ萌出し歯列を形成する最初の天然歯。 乳頭 Papilla 2本の隣接歯間部コンタクトポイント下へ伸びる歯肉部分。 乳頭保存 Papilla preservation インプラントと隣在歯、または隣接インプラント間のブラックトライアングルを避けるため、抜歯後の歯間乳頭を維持する処置。非侵襲的な抜歯、歯槽堤保存、および/または歯冠根尖的位置とインプラント間距離などのような、インプラント埋入時の特定のパラメータを重視することなどが含まれる。 乳頭保存切開 Papilla-sparing incision 歯間乳頭を含まない切開であるため、これら組織の挙上を回避できる。 乳頭保存切開。(D. Buserのご厚意による。) ニュートン(N) Newton (N) 1m/s2の割合で1kgの質量を加速するのに必要な力の単位;0.2248ポンド、または102gと等価。 Ncm (ニュートンセンチメートル) Newton centimeterの略語。☞ ニュートンセンチメートル ニュートンセンチメートル(Ncm) Newton centimeter(Ncm) 1cm離れた所から1Nの力を作用させたときの力のモーメント。 ニュートンメートル(Nm) Newton meter(Nm) トルクの単位。1m離れた所から1Nの力

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