インプラント治療のアシスタントワーク中巻
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81第2章 実録! インプラント一次手術のアシスタントワーク縫合糸の受け渡し 合成系の縫合糸は色が薄いため、口腔内では確認しにくいことが多々あります。また、縫合糸が細くなればなるほど確認しにくくなります。 縫合糸の受け渡しは、色の対比がしやすいところで縫合糸を把持し、歯科医師が確認しやすいようにするといいでしょう。● 縫合糸の断端の受け渡しは、糸がよく見えるところで行うDHDr.糸の端を明瞭にし、歯科医師がスムーズに糸をつかめるようにします。歯科医師から見えやすいように糸を傾けます。見えにくい見えにくい見えやすい!見えやすい!● 持針器に引っかかった縫合糸の処理持針器上での縫合糸の処理 機械結びの際、持針器に血液が付着すると糸のすべりが悪くなり、持針器に糸が引っかかってしまうことがあります。付着した血液は、適宜洗浄しましょう(77ページ参照)。 なお、持針器に糸が引っかかった場合には、人差し指で縫合糸を持針器の先に押し下げるようにします。××〇〇機械結び時、持針器の先に縫合糸が引っかかりスムーズに機械結びができない場合は、指を滑らせるようにして糸を押し下げていくとよいでしょう。DHDH①縫合糸の断端が常に見えるところに位置づける。②持針器に付着した血液は適宜洗浄する。上の写真のように、覆布の付近で縫合糸の受け渡しができないときは、排除している指などの上で受け渡しをすると、縫合糸の認識がしやすくなります。インプラント一次手術の アシスタントワークに必要な基礎知識実録! インプラント一次手術のアシスタントワーク インプラント一次手術後の管理

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