BPSパーフェクトマニュアル
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56PART 22下顎総義歯の吸着メカニズムとは下顎総義歯の吸着を達成するために必要なことは、①吸着メカニズムを理解すること②良い材料や器材を使用すること2‐1下顎総義歯吸着の絶対条件 下顎総義歯の吸着を達成するにはどのようにすればよいのであろうか。上顎義歯の口蓋部にラウンドバーで穴をあけると義歯は簡単に落下してしまう。上顎義歯の辺縁全周囲が封鎖されているから義歯が落ちないのである。つまり、上顎義歯の吸着現象は、義歯床縁のどこか一か所でも空気の漏れる場所があると成立しない。下顎総義歯も同様である。下顎総義歯の吸着を達成するための絶対条件は、上顎義歯とまったく同じで、義歯床全周囲を封鎖することであり、それはきわめて単純な原理で組み立てられている。(図4‐5、6)義歯床全周囲を封鎖すること図4‐5 義歯床縁の全周囲が可動性の口腔粘膜によって封鎖されることで、下顎義歯の吸着が完成する。第4章 吸着のメカニズムを理解しよう

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