BPSパーフェクトマニュアル
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282PART 5ラボからのTechnical Comment図11‐16b キャラクタライズの手順とレシピ(カンデュラー社エステティックコールドキュアーカラーセット使用)。 Grace気品の表現として、① 遊離歯肉部分:透明感のあるNo.34のベースカラーレジンにわずかに赤みを加えるためピンクのインテンシブカラーを使用。人工歯歯頸部を取り囲むように薄く構築する必要があるので、モノマーを多めにしてスッと流れ込んでいくようにする。② 付着歯肉部分:歯槽骨と密接に付着している線維性組織の多い歯槽豊隆部分をNo.53の白味の強いベースカラーレジンで表現。③ 上唇小帯部分:上唇小帯を際立たせるために、白味の強いNo.53のベースカラーレジンにホワイトのインテンシブカラーを加えて築盛。④ 歯槽粘膜部分:毛細血管がある歯槽粘膜部分は、血管色のファイバーが義歯表面に出てこないようにするために2回に分けて築盛する。 ④‐1表面に透明感のあるNo.34のベースカラーレジンを築盛。 ④‐ 2 次にその内側にNo.34のベースカラーレジンにファイバーを混ぜて築盛する。毛細血管のリアル感が出るようにインスルメント等でファイバーの走行方向を調整する。⑤ メラニン色素や静脈色の表現:歯肉に見られるメラニン色素や内部の静脈色をダークなNo.57のベースカラーレジンにブルー・レッド・ブラウンなどのインテンシブカラーを入れて表現する。3-2 患者のキャラクター別の審美表現【女性の品と気高さ】を表現 71歳女性、上下無歯顎ケース【女【女1図11‐16a 本ケースに対するキャラクタライゼーション。53pinkwhite3434345753redblueGrace気品Fiberbrown①③②⑤④‐2④‐1第11章 患者が輝くBPSの審美症例

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