矯正歯科装置の技工ガイドブック
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126F009分類-クリアプラスティックアプライアンスアソアライナーASO Aligner®1.使用目的と特長・適応1 透明なマウスピース型の矯正装置。2 理想的な歯並びに近付くように、模型上の歯をコンピュータで測定しながら並べ替え、歯が少し移動(0.5~1mm)した状態のマウスピースを製作する。毎回その時点の歯型を採り、その歯型から現状に合ったマウスピースを製作する。3 硬さの違うソフトタイプとハードタイプのマウスピースを1~3週間ごとに交換する、痛みのほとんどない装置。4 適応症 ①歯列弓の拡大と縮小。②叢生。③空隙閉鎖(4mm以下)。④トルクコントロール(前歯部)。⑤軽度な上下顎関係の不調和。⑥後戻りの治療。⑦咬合誘導。⑧咬合の緊密化・開咬治療。5 非適応症 ①抜歯症例。 ②近遠心的歯軸のコントロール。 ③ 前歯部のアンギュレーションコントロール。 2.利点1 装置が目立たない。2 取り外しができる。3 違和感が少ない。4 治療費用が比較的に安い。5 痛みが少ない。3.欠点1 適応症が限定されるので、症例の選択を誤ると効果がない。2 装着時間を守らないと矯正期間が長引く。1.臨床家の先生へ1 自院で製作される場合のポイント ①歯の過度な移動に注意する。2 技工所へ依頼される場合のポイント ① 圧接時に模型が破損しやすいため、極力、硬石膏を使用する。2.製作手順1 模型の仕込み 吸引圧接器の成型力を最大限発揮させるために石膏模型の基底部を削り、調整する。Ⅰ 臨床Ⅱ 技工模型には基準線を記入する。2 画像の取り込み・セットアップ・メール 模型の画像データをパソコンに取り込む。指示を確認しながら移動する歯をセパレートしていく(隣接面接触点を削らないようにする)。 分割した歯を、1mm以内の移動量をパソコンで計測しながら並べていく。 完成したセットアップの画像を歯科医院へメールで送り確認する。3 光重合レジンでリリーフ後、板を圧接し床をカット。 歯科医院から画像確認のご返答をいただいたら、光重合レジンでアンダーカットや分割した箇所の段差、歯肉の形態を復元し、吸引圧接器でソフトタイプ(0.5mm)とハードタイプ(0.8mm)の板を圧接し、トリミングする。製作手順13光重合レジンでアンダーカットや分割した箇所の段差、歯肉の形態を復元する。POINT!2-12-2

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