インプラントファーストステップのためのQ&A135
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12初心者にとってやりやすい部位と欠損形態は?ても、患者の要求する審美性を達成できない可能性が高くなります。 診断結果より予想される補綴結果について模型などを使用して説明したところ、患者は納得できない様子でした。患者はインプラントに対する期待を過剰にもち、インプラントによる処置があたかも万能であり、インプラントをすれば今まで以上に美しくなれるかのような誤解をしている様子でした。そのためにこのケースでは、まず誤解を解くところからスタートしなくてはなりませんでした。 第1は上顎小臼歯部中間欠損。とくに左側がやりやすいです(図1‐1‐5a)。 第2は下顎遊離端欠損。とくに右側が向いています(図1‐1‐5b)。 第3は下顎臼歯部中間欠損。同じくとくに右側がやりやすいです。 これら3部位は、十分な骨量を有する場合には、重要な解剖学的構造を損傷するリスクが少ないと言えます。図1‐1‐5b 右利きの術者が9時のポジションから処置した場合、口腔内へのアプローチがもっとも自然に行える。また、犬歯、小臼歯部にレストを求められるため、安定が得られやすい。図1‐1‐5a 犬歯部にレストを設置した場合、安定が得られやすい。12時のポジションからの処置となるため、同名反対側歯の歯軸を参考に埋入角度を決定しやすい。Q1-1-5A1-1-5●第1部

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