インプラントファーストステップのためのQ&A135
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80第3部 一歩進めたインプラント治療 ─マイナーオーギュメンテーションと審美へのトライ─①採骨はどうするか?─安全かつ合理的な骨採取─骨採取はどこから行えますか? 口腔内にかぎると、埋入窩形成時の切削片、埋入部位近傍の骨表面からの切削片、上顎結節、外斜線~下顎枝、オトガイ部、前鼻棘、下顎隆起などから骨を採取できます。各採取部位の優劣をスコア化すると表3‐1‐1のようになります。 かつて顎骨に十分なボリュームがない場合、インプラントは非適応とされていました。しかし採取した自家骨を使用して骨のボリュームを増やすいわゆる骨移植法の技術が発達するとともにインプラントの適応範囲は増えてきました。骨移植法を含む骨増生法を応用することによって、思いどおりの位置にインプラントを埋入し、理想的な設計が実現され、さらに進んだインプラント治療の実践が可能となるでしょう。ここでは小範囲の骨増生をマイナーオーギュメンテーションと呼んでそれに必要な自家骨の採取法を説明します。Q3-1-1A3-1-1表3‐1‐1 採骨部位選択の総括作業性採取量低侵襲性細胞成分皮質骨1.切削片優劣~良優劣~良劣2.上顎結節良劣良優劣3.外斜線~下顎枝劣良劣良良4.オトガイ部良優劣良良5.前鼻棘良劣良良劣6.下顎隆起良劣~良劣劣優●第3部

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