QSC6日間で極める!磨ける・伝わる
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6日間で極める! 磨ける・伝わるブラッシング指導762日目 磨き力6日目 人間力1日目 観察力3日目 応用力4日目 継続力5日目 指導力指導力を身につけようブラッシング指導は患者さんとの共同作業 ブラッシング指導となると、「私は歯科衛生士だから、専門家として患者さんの状態をよくしなければならない」と考えたり、「正確な情報を伝えなくてはいけない」と、力が入ってしまうことはないでしょうか? 「正しいことを伝えているのだから、私の言うことを聞いてほしい」というようなスタンスでは、うまくいかないことが多いようです。 患者さんは性格も考えかたも感じかたも1人1人違うので、こちらの伝えかたも患者さんに合わせる必要があります。まず最初に患者さんの話をできるだけよく聞き、そして口腔内をよく見てください。患者さんのそのときの状態を、気持ちも含めて、できるだけ理解しましょう。患者さんとのコミュニケーションから、今何を考えているのか・感じているのかを教えてもらうのです。そこから何を伝えていけばいいのかが、見えてきます。 「患者さん」をひとまとめにせず、1人1人にきめ細やかに接することから、「何をどう指導すれば患者さんは安心するのか」、「よりよくなるのか」が見えてきます。そして、それをどう伝えたら効果的なのかも少しずつわかってくることでしょう。 ブラッシング指導は患者さんとの共同作業。独りよがりにならないようにしたいですね。患者さんの感動体験につながる指導をしてみよう では、どんなやりかたをすればブラッシング指導はうまくいくのでしょうか? 残念ながら、どんな患者さんにも当てはまるうまくいく方法はありません。しかし、1人1人に合わせて指導するとはいうものの、すべての患者さんに体験してほしいことがあります。それは『感動体験』です。まずはじめに、患者さんが実際に自分のブラッシングと生活習慣の改善から「歯肉が治る」という体験することで、「磨けばよくなる」というブラッシングの威力を『実感』し、「歯磨きってスゴイ!」「歯磨きするといいんだ」「得なんだ」「気持ちいいんだ」という『驚き』や『喜び』を感じることが、うまくいくための大きな要素なのです。 『驚き』や『喜び』を経験をすると、「もっとよくなりたい」「よくしたい」という前向きな『意欲』が芽生えてきます。そして「自分の力で健康を手に入れた」という『自信』を持てたとき、その自信が「自分の健康は自分で守る」という『決意』『継続』への大きな原動力となるのです。 患者さんがそんな『感動体験』をできるよう、支え導き、そして寄り添っていく――これこそが、私たちの考えるブラッシング指導です。驚き・喜び驚き・喜び意欲意欲 自信 自信決意・継続決意・継続歯磨きってすごいもっとよくしたい自分で健康を手に入れた自分の健康は自分で守る感動体験実感実感磨けばよくなる

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